自社の事務を減らすために作った道具は、2026年9月に数えたら58本ありました。そのうち約25本が毎日の仕事で動いていて、9本は人が何も触らずに決まった時刻に動きます。残りは作りかけで止めたものや、役目を終えたものです。
形で分けると
私はプログラマーではありません。文章で指示して道具を作る Claude Code に頼み、動かして、直して、を繰り返して作りました。形はだいたい4つです。
| 形 | 本数 | 何に向くか |
|---|---|---|
| Chrome拡張 | 14本 | ブラウザの画面の入力を手伝う。注文書を読んで入力欄に入れる、同じ文を順に貼る、など |
| Apps Script(スプレッドシートの自動化) | 9本 | スプレッドシートを台帳にして、受付フォーム・在庫の増減・下書きの作成を動かす |
| Pythonのスクリプト | 30本超 | 集計、レポート、通知、決めた時刻の無人実行 |
| 1枚のHTMLで動く道具 | 6本 | 資金繰り表、請求書の集計など。開くだけで動き、サーバーがいらない |
用途で分けた一覧
毎日使っているものを中心に、用途で並べます。右の列が「人が押すところ」です。
| 用途 | 何をするか | 動く頻度 | 人が押すところ |
|---|---|---|---|
| 請求書PDFの転記 | 共有フォルダの請求書PDFを読み、発行か受領かを判定して名前を付け、資金繰り表に登録する | 届いたとき | 支払い |
| 顧客チャットの返信下書き | 新着を見て返信の下書きを作り、私にだけ通知する | 5分おき・無人 | 読んで直して送信 |
| 倉庫の在庫台帳 | スマホで棚のバーコードと管理QRを読み、入庫・移動・出庫を記録する。出庫した分は自動で減る | 毎日 | スキャン |
| 資金繰り | 入金・支払の予定を4色の通帳の形で管理する。上書きの前に自動で控えを取る | ほぼ毎日 | 予定の登録と判断 |
| 価格と在庫の監視 | 仕入れ元の価格と在庫を見て、想定を超えたら通知する | 決まった時刻・無人 | 通知を見て値を直す |
| 商品登録データの下書き | 商品ページのURLを渡すと、商品名・説明文・価格の案を作る | 毎日 | 出すかどうかの確認 |
| 日次の売上レポート | 販売画面の数字を渡すと、売上・流入・商品別にまとめる | 使うとき | データを渡す。読んで打ち手を決める |
| 送り状・ラベル印刷 | 商品のQRを読んで注文と照合し、箱を選ぶと送り状とラベルが出る | 毎日 | スキャンと箱選び |
| 写真の共有 | 撮った写真を保管先へ上げ、相手ごとに通知する | 使うとき | 撮る |
| 週次レポート | 自社サイトの流入と問い合わせを前週と比べ、打ち手の案を出す | 毎週・無人 | 打ち手を選ぶ |
頻度は作ったときの設計です。ログインが切れたり、動かす機械を移したりで止まることもあります。止まっていた話は失敗談に書きました。
共通する作り方の型
58本を並べて見返すと、同じ型が何度も出てきます。5つ挙げます。
- 送信・確定は人が押す。 全部の道具の説明書は、冒頭に「どこまで自動にして、どこで人が止めるか」を書いています。返信の下書きを作る道具には、お客様の部屋へ書き込む機能そのものがありません
- 無人で動いて、通知だけ人に届く。 価格の監視も週次レポートも、私がやるのは届いた通知を読むことだけです
- URLを渡すと下書きができる。 商品ページのURLを渡すと登録データの案が出ます。作るのはAI、出すか決めるのは人です
- 上書きの前に控えを残す。 資金繰り表は保存のたびに前の版を残します。間違えて消しても戻せます
- 事故から決まりを作る。 外部の有料データサービスを使う道具で、使った分だけ減る利用枠を一度に大きく消費したことがあります。それ以来「新しい処理は1件だけ試してから回す」を決まりにしました
使っていないもの・やめたもの
58本のうち、毎日動いているのは約25本です。残りには、作りかけで止めたものがかなりあります。名前だけ付けて中身が空のフォルダが6つ。画面の枠だけ作って止めたアプリ。古い道具を新しい道具に吸収して、役目を終えたものも何本かあります。
全部が当たるわけではありません。小さく作って、使わなかったら放す、を繰り返した結果が58本です。